● kokolab通信
木の家造りを通して見えてくる問題…現代住宅事情や自然環境問題、日々の暮らしに関する事柄について、紙面を通し解り易く一般の方にお伝えしていきたいと思っております。暮らしを取り巻く問題は非常に奥が深く、語ると尽きないものではありますが、出来る限り詳しくお伝えし、読者の方々のこころに一石を投じることが出来たら幸いです。『完成現場報告』では、設計者と建築主の思いや具体的な仕様を掲載。『ここらぼスクール』の報告では、その内容を更にわかりやすく、砕いてお伝えします。
● ここらぼスクール
ひとつひとつの家庭や暮らしを包む器となるものが「住宅」であるならば、その役割は非常に大きいものと言えます。「住宅を考えること」は、「暮らしを考えること」。そこで私達が一般の方向けに例年行っている講座では、「家造り・暮らし造りに携わる私たちが、今出来る事とはなんだろう?」と考え、一年ごとにテーマを決めています。建築の範囲を超えて農業や工芸の世界まで視野を広げ、各家庭で出来る環境や身体に負荷をかけない暮らし方を具体的にお伝えいたします。このスクールを通し、本当に豊かで安全な暮らしとは何かを参加者一人ひとりと考え、人と自然が共に生きる社会へと前進する一歩となれば幸いです。
→ 「ここらぼスクール2019」報告はコチラ
→ 「ここらぼスクール2018」報告はコチラ
→ 「ここらぼスクール2017」報告はコチラ
→ 「ここらぼスクール2016」報告はコチラ
→ 「ここらぼスクール2015」報告はコチラ
→ 「ここらぼスクール2014」報告はコチラ
→ 「ここらぼスクール2013」報告はコチラ
→ 「ここらぼスクール2012」報告はコチラ
→ 「ここらぼスクール2011」報告はコチラ
→ 「ここらぼスクール2010」報告はコチラ
→ 「ここらぼスクール2009」報告はコチラ
●ここらぼ市
ここらぼの家づくりでは県産材の杉やヒノキ、また国産の広葉樹などたくさんの木材を利用しています。建築中の現場では、できるだけ無駄なく使っていますが、どうしても加工の過程でいろいろな寸法の端材が出てしまいます。そのまま捨ててしまうのではもったいないので、来てくださった皆さんに無料で差し上げ、有効活用してもらおうと思い今回「ここらぼ市」を行うことになりました。建築現場で使えない端材でも、小さな棚や小物を作るなら、まだまだ立派な材料として活かす事ができます。なんでも買ってしまうのではなく自分に合った、自分だけのものを暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか?
● 研究・調査
現代は森林や環境・職人の後継者問題をはじめ、伝統的な構法での家造りにおいても、国の基準や制度から多様な問題が発生しています。私たちはこれらの諸問題についても、積極的に関わり声を挙げていきたいと思います。伝統的な構造を言い伝えや感だけで捉えず、『木の建築フォラム』等の専門機関に所属して実際に実験を繰り返して解析していきます。