ベリーの家

今年の春に完成した『ベリーの家』は、開放的で日当たりの良い恵まれた敷地を活かし、コの字型の中心に中庭を設けた、ゆったりとした平家での計画となりました。家のいろいろな窓から庭の緑や空がよく見え、子供たちも喜んでいるそうです。また、平家といえばバリアフリーの段差のない家を想像すると思いますが、今回のプランはスタディコーナーと子供室を1m高くしたスキップフロアーを採用しました。高くした理由はふたつあり、ひとつは北側に見える遠くの山の景色が綺麗だと感じ、家のどこかの部屋に見渡せる景色を取り入れたいと思ったことでした。もうひとつは、住まいにおける親と子の関係と、間取りや空間の変化について考え、少し立体的な変化のある空間は親と子との程よい関係が生まれやすいと考えたからでした。

今回の家づくりで特に大切にしたことは、家族みんなが健やかに暮らせること。まだまだ小さいお子さんたちですが、大きくなってこのスキップフロアーを気に入ってもらえると嬉しいです。