こころ木造建築研究所

木の家づくりをお考えの方へ

「木の家づくりを考えているけど、まずは何からはじめたらよいでしょうか?」と言う質問を聞く事があります。住宅会社によって様々だと思いますが、当事務所では毎月の第1」土・日曜日に木の家相談会を行い、木の家づくりの流れと共に、木の家の性能や特徴、全体の建築費や税金などのご相談も行っています。また、設計の事前相談をご希望の方には、本格的な設計を行う前に、お客様のお考えや要望、敷地条件や予算などを伺い、基本設計から概算予算提示までを無料で行っています。
木の家相談会や事前相談をご希望の方は、気軽にお問合せページ、もしくはお電話などでご連絡ください。ご希望の日時などをお伺いして、当事務所やお客様のお宅などご希望の場所でお話を聞かせていただきたいと思います。

ご相談から概算予算提示までの流れ
(2〜3ヶ月程度の期間をいただいています)

1. 家づくりのご相談

木の家づくりの流れや木の家の特徴、コストの他、木の家の仕組み(耐震性能・断熱性能・素材選択・設備仕様など)をはじめ、木材の産地や樹種、管理方法などをご説明させていただきます。また、お客様のご要望や敷地条件などをお伺いさせていただき、基本設計の準備を行います。

2.建築地拝見・敷地調査

家づくりの大きな要素のひとつが敷地条件です。敷地状況や周辺状況の把握はとても重要なポイントとして位置付けていますので、敷地に関する情報をなるべくたくさん収集していきます。また、建築基準法や都市計画法の事前調査を行い、設計段階で問題の無いように様々な面から検討していきます。

3.要望聞き取り・木の家見学

敷地状況を把握した上で、お客様のご要望をお伺いします。希望の間取りや部屋数などと合せて、現在のライフスタイルの問題点をお伺いし、ご自身でも気が付かない住まいの問題点や新しい暮らしの可能性などを引き出していきます。また、要望聞き取りと平行して、新しい木の家や築数年経過した木の家を見学していただき、自分達の考えや好みを具体的に考えていただく機会を設けています。

4. 全体計画の基本プラン提案・使用部材や素材の仮決定

敷地調査の結果とお伺いしたご要望を合せて全体計画の基本プランを提案させていただきます。提案内容は、プラン図をはじめ、スタディー模型やスケッチなどを合せて解り易く提案いたします。提案は場合によって数回行わせていただくこともあります。お客様との対話の中で変化させ、ご満足いただける内容となるように努めていきたいと考えています。

5.概算予算の提出・実施設計のご説明

ご希望に合った計画に対し、概算の全体予算を提示させていただきます。予算は、建物費用と合せて、設計費用、外構植栽費用、薪ストーブやエアコンなどの設備費用なども合せて全体の予算を検討してご提示させていただきます。また、登記や税金、融資に掛かる費用も合せて検討していくことをお勧めしています。

全体計画と概算予算を合せてご検討頂き、ご希望に合えば当社での家づくりをお願いしています。その際、実施設計への着手金として50万円をご契約金とさせていただき設計契約の締結をお願いしています。契約後はいよいよ実施設計に入ります。全体計画に沿って、各部の詳細設計を行い、数回に渡り設計打合せをお願いしています。

実施設計と打合せの流れ
(3〜4ヶ月程度の期間をいただいています)

1. 意匠設計図のご説明と打合せ(打合せ回数:3~4回程度)

平面図や断面図、矩計図といった、家の空間や構法に関する図面を作成し、大きさや高さ、仕様などについてご説明させていただきます。その後、建具図、家具図、立面図、展開図などを作成し、詳細部分について打合せさせていただきます。

2.設備設計図のご説明と打合せ(打合せ回数:2~3回程度)

電気配線図、給排水配管図といった設備図面についてご説明をさせていただきます。コンセントや電灯などの位置、給排水の経路についても打合せさせていただき、図面にご要望を反映していきます。図面に合せて、照明器具や衛生設備(便器や水栓など)についてもひとつひとつ確認させていただき、お客様の好みに合せて器具を選定していきます。

3.構造設計図のご説明(打合せ回数:1~2回程度)

建築基準法の1.5倍の耐震性能を確保することを基本とし、木組みと耐震性能の高い壁仕様を組み合わせながら粘り強い構造体を設計していきます。作成図面は、基礎伏図からはじまり、各階伏図、軸組図、接合詳細図を作成していきます。木材は一本一本ナンバーを付け、樹種や大きさを決定しながら木拾い図として作成していきます。

4.工事詳細見積書の作成と打合せ(打合せ回数:1~3回程度)

作成した図面を基に、各業者や職人から見積りを取りまとめていきます。木材については構造体から造作、下地材まで詳細に拾い、また、大工費用についても各工事項目に沿って詳細に提示いたします。見積り内容について打合せをさせていただき、最終的なご予算をお伺いながら調整し、時には軽微な設計変更をしながらご納得いただけるように対応させていただきます。

工事金額についてご了解を頂いた後、確認申請の提出を行い、許可後に工事請負契約書を作成し、締結をお願いいたします。お支払いについてはご相談とさせていただくことが出来ますが、基本的に、契約時10%、工事着手時30%、建前時30%、完成時30%となります。(借入れの場合、金融機関との事前相談にて決定いたします)

※お客様のご要望によって設計業務のみをご依頼いただくことも可能です。その際は、ご要望の工務店をお知らせ頂き、当方より詳細見積りの依頼と工事請負契約の指導をいたします。

工事着手から完成までの流れ
(5〜6ヶ月程度の期間をいただいています)

1. 地鎮祭・配置確認・基礎工事(地盤改良工事)(期間:1ヶ月程度)

工事着手として、地鎮祭と合せて地縄確認(建物位置確認)、GL確認(建物基準高さ確認)を行います。その後、基礎工事のための掘り方、配筋工事、型枠工事、コンクリート打設工事を行います。

2.墨付け、刻み工事・建て方(上棟式)(期間:1ヶ月半~2ヶ月程度)

基礎工事の時期に合せて、工場で構造材の墨付け刻み工事を行います。構造図に沿って施工図、原寸図などを作成し、一本一本の木材を手加工にて仕上げていきます。その後、現場にて建て方を行い、刻まれた木材が1日~2日で組みあがっていきます。

3.屋根工事・内部、外部木工時・設備工事(期間:1ヶ月半~2ヶ月程度)

建て方の後一番に取り掛かるのは屋根工事です。大工が屋根下地を作り、板金屋もしくは瓦屋さんが屋根材を葺きあげていきます。その後、大工は外壁工事や外部の造作工事(窓枠や庇など)を行い、内部の床や壁工事へと移ります。大工工事に合せて、電気と給排水設備の工事が行われます。各職人同士のコミュニケーションが大切で、タイミングに合せて施工していきます。

4.左官工事・建具工時・家具工事・タイル工事(期間:1ヶ月~1ヶ月半程度)

大工工事の完了後左官工事を行います。漆喰などの左官工事は天候や温湿度などに影響されやすく、特に外部の左官工事は天候に左右されるため工程が組みにくく余裕を頂くこともあります。建具、家具工事は同時に行い、大工工事に合せて事前に取り付けて行く事もあります。

5.設備器具取付け・美装工事・試運転(期間:半月程度)

内部壁や家具工事が終了した後、照明器具やガス器具、薪ストーブなどの取付けを行います。室内に灯りがつき、私たちもほっとする瞬間です。全ての器具が取り付いた後、スタッフ皆で美装工事(お掃除)を行い、傷や不具合などのチェックを行い手直しなどを行います。

全ての工事が終了した後、検査機関による完了検査を行い、自社での最終検査を行います。建具の開閉や床鳴り、設備器具の最終検査を行い、お施主さんの確認後お引渡しを行います。お引渡し後、1年後に家の点検にお伺いいたします。一年を経過して設備や仕上げに変化が無いか確認し、特に建具の開閉については注意深く行います。その後も定期的にご訪問させていただき、長いお付き合いをさせていただきたいと思います。

木の家づくりの予算について

木の家づくりのための総予算

はじめにお断りしておかなくてはいけないことがあります。それは、家づくりには様々な要因があり、建築本体費用や設計費用だけでなく、敷地や地盤条件、周辺環境や行政などの指導や規制により必要な建築費用があり、個々のケースで違った予算となる事があります。そのため、当事務所では、家づくりの予算を全体で考えることをお勧めし、各工事費用に加えて、電化製品や家具の購入費用、また、お引越しや仮住まい、地鎮祭や建前などの諸経費についても全体予算として検討していただくことが望ましいと考えています。

家づくりの総予算

  1. 建築本体工事費…木の家本体にかかる各工事費用の合計。屋外給排水工事、浄化槽工事、照明器具費用なども含まれる
  2. 設計費用…基本設計、実施設計、工事監理、確認申請などの費用
  3. 外構植栽費用…駐車場工事、アプローチ工事、お庭づくり費用など
  4. カーテン、ブラインド等の費用…障子や木製ブラインドについては本体工事に含まれる事もあり
  5. エアコン、薪ストーブなどの付帯費用…エアコンはお客さんに本体を購入していただき取り付けを当方で行う。
    薪ストーブの煙突工事、本体取付工事など
  6. 地盤改良費用(軟弱地盤の場合)…設計時に地盤調査を行い、データにより判断する。
    改良方法にも数種類あり、地盤の強度に合せて選定する
  7. 水道本管引込費用…宅地に水道が引込まれていない場合にかかる費用。前面道路より引込む
  8. 登記費用など…分筆、農地転用、建物表示登記、保存登記、抵当権設定登記、所有権移転登記など敷地や持分の状況などにより異なる
  9. 諸経費…契約印紙代、融資手数料、地鎮祭費用、建前費用、引越し費用、仮住い費用、電化製品、家具購入費用など、細かな費用も計上しておくことが大切

ココラボでの家づくり費用の目安

私たちのつくる木の家は、自然素材である木材を構造体とし、大工をはじめ、左官や板金、建具職人などの手仕事によってつくられています。自然素材は2つとして同じものは無く、また季節や天候などによっても左右されやすい素材です。ですが、木材や漆喰などの自然素材に包まれた木の家は言葉では言い表せない程心地よく、人が暮らす住いとして相応しい器だと考えています。素材に加えて手間隙もかかり、簡便な既成住宅と比べて時間もコストも掛かりますが、緻密な設計と丁寧な製作を心がけ、ご理解をいただけるよう努めていきたいと思っています。建築費用は上記に示したように色々な費用が考えられますが、30坪程の木の家として、建築本体工事費用が100万〜/坪程とお考えください。様々な仕様や設備品、造作家具などで大きく金額に差がありますが、今までの経験としてご提示しています。また、設計費につきましては、建築本体工事費の10%程としています。具体的には作成する図面の枚数や打合せ回数などで違うため、実施設計に入る前にお見積りを提示いたします。その他、家づくりに合わせて、外構や植栽工事も計画させていただき、家具選びについてもご相談を承っています。時には一緒に家具屋さん廻りもさせていただいています。費用についてはあくまで目安と言うことでご理解を頂き、敷地条件やご要望で個別にお答えしていますのでお気軽にお問合せください。

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