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■「ここらぼの家」のソファー
本棚とL字型のソファーを組み合わせ、ハイバックと4つの引出しが特徴の造り付けソファー。固めのウレタンを入れ、私の好きな鉄紺色でクッションを仕上げた。

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■「青天の家」のソファー
Yさんのセレクトした、ケヤキの肘掛け板がポイントのソファーコーナー。テレビを見る時の定位置として、子供たちのお気に入りの場所になっている。

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 住宅設計をしていく中で、玄関収納や本棚、テレビ台など、造り付け家具を設計していく事も多く、ココラボでは、ほとんどの家づくりでキッチンや食器棚、洗面化粧台などの製作をしています。一般的なお宅ではメーカーの既製品を取り付ける事が多いと思いますが、造り付け家具は住まい手の使い勝手に合わせた工夫が出来、またスペースにピタッと合う家具にする事ができます。ひとつひとつの使い勝手や大きさ、金物や素材などを打合せしていくのは時間も掛かり大変な作業ですが、木の家と一体となった家具は家の一部となり、住まい手に寄り添った家具になります。

 今まで色々な造り付け家具を設計し製作してきましたが、ソファーに関しては家具屋さんで購入するものというイメージが強く、要望もほとんどありませんでした。私たちもソファーをつくる知識も少なく、特にクッション部分の製作に関しては未知の世界でした。

 新しいモノづくりのきっかけは、いつもお施主さんの依頼から始まります。今回の造り付けソファーも『青天の家』のYさんの要望からスタートし、下地のつくり方を始め、クッションの細部や固定方法などを学ばせてもらいました。Yさんの家づくりで学んだ知識を元に、今度は『ここらぼの家』に本棚と合わせたソファーコーナーをつくる計画をしました。お気に入りの本に囲まれ、眠くなったら仮眠もできる至福のコーナーという提案で、少し大きめのソファーを計画しました。ソファーの下には引き出しも設け、子供のおもちゃやブランケットなどを収納できるスペースにしました。四畳半の空間につくったソファーコーナーは意外と広く、大人4人がゆったりと座れます。また、ハイバックの背もたれをつくり、ゆったりとした座り心地になりました。クッションの硬さやステッチ、面などについてもこちらの要望で製作出来る事がわかり、わがままな要望を細かく指示させてもらいました。家具は使い勝手に合わせて移動できるメリットもあるので、造り付けソファーを毎回提案する事は無いと思いますが、居心地の良いコーナーをつくりたいと考えている方にはオススメです。案外低コストで出来るのもメリットですよ。



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