今年も6月に入り、季節は春から夏へと移ろいできました。
少し前までは朝晩の涼しさを感じ、朝起きたらロールカーテンを開けるだけでしたが、
最近は朝一番に窓を開け、清々しい朝の風を感じています。窓を開けると風と共に草花の香りや鳥の鳴き声なども感じられ、
心地よさと共に、季節の変化を楽しんでいます。
日本には四季があり、その季節に合せて窓の用途は様々です。冬の寒さや夏の暑さに対し、
ガラス窓や障子、雨戸などを上手に活用していくだけで快適性が大きく変わります。
最近では性能の良いアルミサッシや特殊なガラスも多く出ていますが、
一枚の窓に多くの性能を持たせるより、数枚の建具を使い分けていく事で四季の変化に応じた窓になると考えています。
ココラボで作る家の多くに、『木で作る窓』があります。以前もココラボ通信でご紹介したことがありますが、
窓の大きさや開け方など、工夫次第でいろいろ楽しめる窓を作っています。特に家の核になる広間などの窓は、
全開放出来る大きなガラス窓に加え、障子や雨戸などを重ねて提案しています。昔ながらの障子や雨戸ですが、
この建具が有るだけで部屋の快適性が格段に上がり、冬は窓の冷気を押さえ、
夏は朝や夕方の強い日射を防いでくれます。
『木で作る窓』は華やかで、視覚的にも楽しませてくれる窓ですが、
ひとつひとつ手造りという面から手間ひまが掛かり、また、
隙間風や開閉性などの面で欠点が出てしまう事も事実です。
ココラボでは、意外と見落としてしまう建具金物やパッキン材についても注意深く検討し、
また、建具の樹種や寸法などにも気をつけて、ストレスなく使用していただける木の窓を職人と共に考えています。
今回は、ココラボで作っている木の窓の紹介と共に、
作り方や使われている部品についてもご紹介したいと思います。少し専門的な内容かも知れませんが、
仕組みを知っていただく事で、その特徴や使い方、またメンテナンスなどにもお役立ていただきたいと思います。
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