昨年の夏、藤枝市瀬戸ノ谷地区に古民家をリノベーションした農家民宿が完成しました。運営しているのは、有機無農薬茶づくりに取り組む「人と農・自然をつなぐ会」の杵塚さん。数年前から空き家になっていた築80年以上の古民家を、なんとか活かしたいと思い、様々な取り組みをしながら考えていたと伺いました。「人と農・自然をつなぐ会」は、40年以上前に生産者の仲間と共に無農薬茶の会を発足し、以来、完全無農薬、有機栽培でお茶を生産してきました。また、早くから海外との取引も多く、様々な国の方がお茶の職業体験などに来るようになりました。せっかく来てもらうのだから、この地域に宿泊してもらい、お茶だけでなく、瀬戸ノ谷の魅力を知ってもらいたいと思うようになり、古民家の活用と重なり、体験型の農家民宿をつくりたいと考えるようになりました。改修工事で新しく生まれ変わった空間や素材と合わせて、基本性能アップの工事についてもご紹介したいと思います。