建築物というものは、そこに暮らす人にとって日常の安らぎの場、また地域の人にとってはシンボルでもあります。しかし、使われない為に空気が通らず湿気が溜まれば、木材で造られた部分の傷みは加速していくでしょう。使っていく事は、建物の寿命を延ばす事にもなります。そして生活の中で活用することで沢山の人に見てもらい、その建物に残された技術や素材の記憶が、次の世代に繋がっていくのだと思います。民家再生や古材利用といった現代の動きの中で、建築物を活かして使う「活用」と言う方法も、これからのあり方ではないかと感じました。
用途/喫茶店
工事内容/ 石蔵改修工事
竣工/ 平成20年4月
設計者/ 山崎健治
施工/有限会社こころ木造建築研究所