ココラボ10周年のメイン企画として進めてきた『ここらぼの家』が2016年11月に完成となりました。『ここらぼの家』では、当社のテーマである「職人と共につくる」を暮らしの中に活かしつつ、懐かしさ(伝統)と新しさ(チャレンジ)の混在する木の家を提案しています。大工の手刻みによる木組み架構を中心に、各職人たちとの協働でつくりあげてきたオリジナルアイテム、また新構法による高耐震性能や今後求められてくる省エネのための外皮性能についても積極的に取り入れています。
『ここらぼの家』は“暮らし体験と交流の場”として、毎月様々な展示やイベント、ワークショップなどを行い、たくさんの方々に利用していただける企画を用意しています。また、これからの家づくりを考えている方に向けて“木の家暮らし体験会”を定期的に行っています。木の家を見るだけでなく、キッチンを使ってお料理をしたり、木のお風呂に入って香りなどを楽しんでいただいたりと、木の家暮らしをそのまま感じていただける場として利用していただいています。スタートしたばかりの『ここらぼの家』ですが、みなさんと共にこの場を育て、味わいのある木の家にしていきたいと思います。
※『ここらぼの家』の見学についてはご希望の方に随時行っています。
ご興味のある方は当社までご連絡ください。
● 仕様
家族構成/家族2人(イメージ)
屋根/ガルバリウム鋼板 タテハゼ葺き |
壁/Jパネル30現し、漆喰塗、青森ヒバFJ本実板張り
設計者/山阜虫。 |
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● 性能
<外皮性能>
2020年度から義務化が予定されている外皮性能基準をクリアーするため、平成25年省エネルギー基準に対応した仕様とし、外皮平均熱貫流率UA:0.87W/(u・K)、日射熱取得率ηA:2.8W/(W・u)をクリアーしている。
<構法>
杉三層クロスパネル(Jパネル)を利用したJPウォール構法は、昨年3月に大臣認定を取得し、4.6倍の壁倍率を持つ剛性の高い壁構法となっている。従来の板倉構法同様に柱や梁にシャクリを設け、30oのJパネルを落とし込みパネリードと呼ばれる高強度のビスで固定されている。施工性もよくJパネルがそのまま仕上げ材になる点も魅力で、構造だけでなく断熱や仕上げにも一役かった構法となっている。
● kokolab gallery
『ここらぼの家』では、昨年秋から毎月様々な展示やイベントを行っています。ココラボ通信設置店さんや日頃お世話になっている木の家のつくり手の方々などの協力をいただき、座編みワークショップや薪ストーブ講座、こだわりの品の販売会や発酵食の食事会などを行いました。木の暖かさや優しさをはじめ、開放的な木組みの空間の中で心地良い雰囲気感じていただき、思い出に残るひと時を過ごしていただきたいと考えています。今後もたくさんの方々に利用していただける“みんなの家”として楽しい企画をたて、木の空間での時間を過ごしていただきたいと思います。 |